事例紹介

株式会社 出雲村田製作所|株式会社 中筋組セコム山陰株式会社

万一の危機に際しても最高のCS、ES実現を目指して

BCP策定のきっかけや経緯をお聞かせください

 過去に数回、当社及び村田製作所グループ会社で地震による被災を経験しています。また、従来から全社的な危機への対応は重要であると認識していましたが、グループで2006年からBCPを意識した取り組みが始まったことが計画策定の直接の契機になりました。
 最初は手探りの状態で、本社が策定したBCPを雛形にしました。総務課と環境課が事務局となって各機能の課長から成るワーキングチームを構成し、半年間、社内で議論をしながら地震版BCPを策定しました。

 

BCPの目的を教えてください

 村田製作所の大事な価値観は「CS(Customer Satisfaction:顧客満足)」と「ES(Employee Satisfaction):従業員満足」です。これはグループの核となる考え方です。「CS」はお客様に認めてもらえる価値を創造し、提供し続けること。「ES」は、仕事を通じて従業員一人ひとりがやりがいを感じ、成長をし続けることです。当社のBCPには、この価値観が根底にあります。
 目的の第一は、人命安全の確保と円滑な製品供給の再開です。計画には非常時の召集や、危機に対する統一的な本部体制を盛り込んでいます。建物の耐震化は終了しており、現在は機械設備についても耐震固定などの耐震化を計画的に進めているところです。
 第二は、企業としての社会的責任です。当社が製品を供給できないと、社会に大きな影響を与えることになります。我々は製品を提供し続けるという供給責任を強く意識しています。

 

BCPを策定するにあたりご苦労された点はどこですか?

 事業継続に関する専門家の不在と、自然災害リスク、道路等外部インフラについて情報が足りない点です。また、自社のBCPの評価が必要とも考えていました。そこで22年7月から、島根県の業務委託先であるセコム山陰の支援を受け、計画の見直しを進めています。専門的なノウハウを得ることができるため、支援は非常に有益だと考えています。

 

御社の経営にBCPは何か影響を与えていますか?

 当社は、村田製作所グループ内生産拠点の一翼を担う工場で、主力製品(セラミックコンデンサ)は高いマーケットシェアを維持しています。国内外のお客様からBCPの有無について調査を受けることもあり、事業継続について利害関係者の関心の高まりを強く感じています。当社にとってBCPは、製品供給者としての信頼性や緊急時における対応力を示すものとなっており、この意味で経営に寄与しているものと考えます。
 今回BCPをマネジメントシステムに組み込んだことで、従業員の対応も万全となり、より一層の安心感をお客様に持っていただけると確信しています。

 

今後の抱負、予定をお聞かせ下さい

 まだ取り組みは緒についたばかりです。既存の安全衛生・防災委員会が母体となって、今後も内容の改善をしていくことになります。また、災害等が発生した場合の対応については、一企業としてできることに限界があるため、地域社会や行政と連携を進め、より有効なBCPとしていきたいと考えています。

 


株式会社 出雲村田製作所

株式会社 出雲村田製作所
所 在 地 島根県簸川郡斐川町上直江2308
業  種 製造業
従業員数 3,006名(2010年9月30日末現在)